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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『キャプテンハーロック』

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映画『キャプテンハーロック』(監督:荒牧伸志)を観た。おおかたの予想どおり、私が今年、劇場で観た100本目の映画は、この作品になった。
とりあえず、ヤッタランの声は古田新太なのだが、ルックスから、キャイ〜ンの天野くんに見えてしかたなかった。また、トリさんのキャスティングが福田彩乃っていうのは、おもしろい。
なにしろフルCGアニメーションなので、はじめのうちはゲームをしてるかのように錯覚してしまった。
気になったのは、ハーロックが、アルカディア号に「友よ」と呼びかけるくだりが、あきらかに説明不足だろうということ。知っている者はわかる、それで良いのか?
脚本はもっともっと練ってほしかったが、決して、悪い作品ではない。だが、最近みた他の映画と同様の不満を抱いたので、ふたつほど書く。
ひとつは、ものすごく壮大なスケールの話でありながら、個人的な事情で動いてしまっている人間が話を回していること。恋愛だの嫉妬だので世界の命運が決まるって、どうなのよ?ギリシャ神話でもシェイクスピアでも、突き詰めれば同じなんだろうけれど、一般人からすれば、迷惑でしかない。『ガッチャマン』なんて、その典型だが、『マン・オブ・スティール』だって、主人公の自己肯定や成長のために、どれだけの人々が犠牲になるんだか……。しばらく前だが、『マイティ・ソー』にしたって、所詮、神様の兄弟喧嘩なんだろうし。『インモータルズ ー神々の戦いー』もまた、然り。
もうひとつの不満は、旧作へのリスペクトというかオマージュというか……、そういうものに欠けること。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』では、エンディングで旧シリーズのテーマ曲が流れるのだが、そういうことって、ファンのニーズにあると思う。先に挙げた『ガッチャマン』や『マン・オブ・スティール』には、それがない。『キャプテンハーロック』だって、もしも、「宇宙の海は〜俺の海〜」が流れたら、間違いなくゾクゾクできたのではなかろうか。せっかく、ラストに「あの絵」をもってきたんだから。私なんて、後からわざわざiPhoneで、水木一郎が熱唱するあの曲を聴いてしまった。
3D版の映画を観たのは、なんだか久しぶりだ。一時期は、3Dばかり観ていたのだが。理由は単純、3D吹き替え版なら、2D字幕スーパー版を選ぶから。逆に言えば、3D字幕スーパー版って、かなり減った気がする。作られていても、上映回数が少ない。今回は、3Dで観て正解だったと思う。
上に付けた写真の2枚目は、劇場ロビーで撮った。このとき、ギリギリ見切れない位置に居た若い女性は、すぐにもっと離れた場所へ移動してくれた。こういう、空気を読む感覚は、圧倒的に年配の人々のほうがダメだと思う。例えば、混み合う地下街で指を指しまくるオバハンや、食事が終わっても喋りまくって、待っている客や店に迷惑をかけまくるオバハンなどを、最近みた。駆逐されていただきたい。
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アフタ・ムーヴィは、『築地 銀だこ(アピタ四日市店)』さんの、「ねぎ麻辣(8個)」(600円ーメルマガクーポン50円)。食べたのは3度目になる。「銀だこ史上最高の辛さ」のコピィは、νガンダムと同じくらい伊達じゃないが、3度目ともなると慣れてきたのも事実で、つけだれを全部、飲み干してしまった。
追記:水木一郎が無理なら、渋谷哲平でも。「前だけを見つめて、俺は旅立つ〜終わった昨日に悔いはないから〜」も、けっこうイケる。
by xf5u | 2013-09-08 23:08 | Comments(0)