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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『エヴォリーション』

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映画『エヴォリーション』《EVOLUTION》(監督:ルシール・ラザリロヴィック)を観た@伏見ミリオン座。
本来は、センチュリーシネマで『アズミ・ハルコは行方不明』を観る予定だったが、わずかに間に合わないタイミングだったので、変更した。
まず、BGMが鳴りっぱなしの邦画に慣れているせいか、風や波の音だけが響く映像自体が落ち着かない。後で調べると、オンド・マルトノという古い電子楽器による演奏が多用されているらしいけれど、そんな音も、この不気味な映画にふさわしいと感じた。
そう、とにかく不気味で落ち着かないのだ、この作品は。壁の色もシーツの色も、例の食べ物の色も不気味で落ち着かないし。
【以下、ネタバレだらけ】
「進化」というタイトルではあるが、本作に登場する女たちは、果たして進化といえるのだろうか?男の子たちの腹を使わないと子孫を残せないならば、それはもはや退化では?それとも、地球外からやってきた生物が、人間に似せて進化したというのか?あるいは人外の海洋生物が進化した姿?
男の子たちにしても、出産に失敗して死に、海へ捨てられる運命か、出産後の赤子に栄養分を吸われる運命かの袋小路では、あまりに悲惨。救われない。
だからこそ、ラストの“救い”が活きてくるわけだ。普通に動物たちがいて、観覧車が回る世界が。
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いろいろと謎の多い作品だったが、最大の謎はチケット・カウンタで起きた事件。
「特典です」と渡されたのは、普通のチラシ。……そんなにレア物でもあるまいに。
by xf5u | 2017-01-01 19:34 | Comments(0)