『囲碁殺人事件』
2017年 03月 30日
23:25、『囲碁殺人事件』(竹本健治・著)を読み終えた《相性B一》。
着想はおもしろいし、謎も魅力的ではあるのだけれど……、いかんせん古く感じてしまう。
もちろん、記者たちが旅館の電話に殺到するなど、スマートフォン全盛の今では考えられないし、「スタイリスト」という言葉の使われ方も現代とは異なるので苦笑してしまうのだが、古いというのは、そういう意味ではない。
昨今のミステリを読みなれてしまったアタマでは、どうもまだるっこしいというか何というか……。
ロジックや展開に古さを感じてしまうのだな、きっと。
そして、最大の問題は、腰巻(帯)のコピィだ。1位をとったのは『涙香迷宮』だが、本作がとったかのように誤認させてしまう売り方は、断じて良くない。
by xf5u
| 2017-03-30 23:51
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