節分と接吻、バレンタインとバン=アレン帯
2007年 02月 16日
『初恋よ、さよならのキスをしよう』(樋口有介・著)を読み終えた《評価A′》。おもしろいし、無駄のない作品だと思う。確かにミステリ的な意外さやどんでん返しは少ないが……。38歳の主人公は、私にとって悲しいほどリアルなんだ。私には別居中の(同居中も含め)妻はいないし、静かに父親を脅迫する娘もいないけれど、ね。また、作中に登場するパピヨンには驚かされた。ウチのナイアスが、本の中に入ってしまった気がした。そして、以前に書いたシンクロニシティ。節分~バレンタイン・デイに読むにふさわしい本で、作中の時間が現実の時の流れと一致して、風邪らしい熱にますます酩酊感を加えてくれたのさ。続けてシリーズ第3作を読んでみようか?
by xf5u
| 2007-02-16 01:35
|
Comments(0)