釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

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『あん』

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映画『あん』(監督:河瀬直美)を観た。
初期の予告篇を観たときには、単純に「和菓子の映画か」と思った。しかし、新しいヴァージョンの予告篇に「ハンセン病」というキーワードが出て、「反差別ものか」と理解した。本篇を観て、どちらの要素も大切で、しかもきちんと結びついているのだと感じた。
私のハンセン病についての知識なんてたかが知れているが、隔離や断種など、この差別問題の残酷さを知れば知るほど、怒りとやりきれなさに胸を灼いてきた。でも、今まで、たいした行動を起こしてこなかった。そういう目を背けるかのような無関心だって、充分すぎるくらい充分な加害なのだろう。その間も、ずっと苦しみ続ける人々がいた。作中で語られる“法”の施行年が、あまりに近年すぎることに、あらためて唖然とした。
だからこそ、永瀬正敏が演じる店長が、ぜんざいを食べながら見せる表情が、とても痛かった。刺さった。彼の表情も、「何もできなかった」傍観者の表情なのだから。
樹木希林も市原悦子も、絶妙な間を含めて、熱演だった。
本作において、どうしても納得できないのが、カナリアに関することだ。いくら自分と重ねてみたとしても、むやみに放鳥すべきではない。飼われていたカナリアに、自分で餌をとる力があるとは思えない。一見優しい行為にみえて、とんでもなく残酷な行為なのではなかろうか。
昨日鑑賞した『博士と彼女のセオリー』のALSにしてもハンセン病にしても、病気という圧倒的に理不尽な苦しみが話の根幹にある作品だ。そして、人の差別という二次被害は、病気以上に理不尽だ。どちらの作品も、単なる「お涙頂戴」には描いていないが、作品を観た者は、きちんと考えなければならないだろう。
実は今日こそ、ダブル・ヘッダで映画を観るつもりだった。けれど、一作の重さに、また断念するしかなかった。本当に、『天才バカヴォン』くらいであったなら……。
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まだ明るいうちにマスターが帰ってきたことに、大喜びのナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)!
追記:実はこの記事、恥ずかしながら、初めてフリック入力で書いた。なぜ今の今まで、トグル入力にこだわってきたのだろう?
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by xf5u | 2015-05-31 18:24 | Comments(0)
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11:42、『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』(西尾維新・著)を読み終えた《相性Aー》。
相変わらずの西尾作品だ。ふざけているようで、マンガのようで、言葉遊びのようで、キャラ萌えのようで……しかし、深い。軽くて、深い。
今作は、敵キャラのさまざまな特徴に合わせて戦う……いや、戦わないようで、戦いにもっていく話だ、と思う。ある意味『ドラゴンボール』的な筋立てだが、それをこれだけ巧みにやられちゃあ、かなわない。
……お手上げ、か。
文庫本のナンバ順に読んだつもりだが、あとがきによると、『人間関係』シリーズの頭書となる作品らしい。……どうなっているんだ?
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ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)と公園なう。
いつもと同じで、「クルマ乗って帰るか?」と聞くと、全力で寝たフリ。それがマジ寝に変わったりも。
……愛しいぞ。
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by xf5u | 2015-05-31 11:46 | Comments(0)
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早朝からのシゴトは炎天下でのハードなものになり、釣りでもないのに一気に日焼けした。
その後、三十分あまり仮眠して、劇場へ向かった。
映画『博士と彼女のセオリー』《THE THEORY OF EVERYTHING》(監督:ジェームズ・マーシュ)を観た。
スティーブン・ホーキンス博士の伝記映画にして恋愛映画……だが、一筋縄ではいかないところが奥が深い。
ただし、この作品について、私はあるラジオ番組で「解説」されたものを聞いてしまったのだが、これが見事にネタバレ全開で、おいしいところも印象的な場面も、ラストに至るまでバラされてしまった。できれば、予備知識なしで観たかった。
まず、作品全体に、妻ジェーンを演じたフェリシティ・ジョーンズの魅力が満ち溢れている。これは、すごい女優じゃないか。
台詞としては、「あなたを愛したわ」が切ない。この場面はいろいろ深読みできる(夫妻それぞれの本心は……とか)が、この言葉の重みは、普通ではない。
メガネを汚しておくのも悪くないのか、は私の下心全開な感想。
逆再生での演出は、例えば『イニシエーション・ラブ』の巻き戻しおさらい手法なんかが遠く及ばない効果を生んでいた。エンディングの宇宙映像も。
ALSという病気は、例の「アイスバケツ・チャレンジ」なんていう“流行り”の文脈で語るべきものじゃないね。
原作を書いたのは妻ジェーンということで、穿った見方をすれば、美化されたり歪められたりしている場面も多いかもしれない。しかし、実のところ云々ではなく、映画としておもしろいのだから、良しとすべきか。
ついでに、娘ルーシーの子どもの頃の姿は、ロリコン趣味のない私の目にも魅力的に映った。
賞レースで騒がれた作品群のなかではかなり良かったと思う。少なくとも『バードマン』よりも、ずっと好みだ。また、『イミテーション・ゲーム』とも比較してしまうが、これは双方の個性が際だっているから、単純に述べられるものでもなかろう。
ともあれ、「観てよかった」「楽しめた」と思える映画だ。この後、『メイズ・ランナー』を続けて観ることもできたが、やめておいた。「余韻に浸りたい」というよりむしろ、「考えたい」「心のなかを整理したい」という思いが強かったから。これが、『天才バカヴォン』くらいなら、ダブル・ヘッダにしただろうが。
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この角度だと、ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)が、さらに太って見えてしまう。
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by xf5u | 2015-05-30 22:02 | Comments(0)
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今週は超多忙で超睡眠不足。
しかし、昨夜のオールナイト・ニッポンでの高柳明音のトークが、素晴らしい癒しとなった。
注文してすぐ届いたTシャツが2着。パピヨンとルリコンゴウインコのプリント。
ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)のかわいさには届かないが、愛する生き物たちのシャツで、ハードな週末を生き抜くか。
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by xf5u | 2015-05-29 01:10 | Comments(0)

『チャッピー』

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映画『チャッピー』《CHAPPIE》(監督:ニール・ブロムカンプ)を観た。
まず、日本人なら、目は「テンション」に釘づけ。盛り上がるべきシーンなのに……。
ラスト、私にとってはアリ。でも、「その後」が心配でならない。
必要以上に「お涙頂戴」にならなかったことには安心した。
しかし、チャッピーのデザインって、あまりにパトレイバーやアップルシード的でありすぎはしないか?
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by xf5u | 2015-05-24 21:27 | Comments(0)
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『SKE48カフェ&ショップwithAKB48』さんに立ち寄る。
カフェでの席は、須田亜香里のだーすー席。
ショップでは、ぜったい買えないと思っていた、加藤るみが釣った魚の魚拓プリント「真鯛Tシャツ」が買えた。ラッキィ。
選抜総選挙応援Tシャツは、当初の予定では、高柳明音+古畑奈和で、余裕があれば木﨑ゆりあのつもりだった。だけど、今日の握手会と「もう、誰かの背中は見ない」のコメントに惚れて、ちゅり&奈和+松井珠理奈をオーダしてしまった。ゆりあ、ごめん……。結局、追加で注文してしまいそうな自分がいるが。
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食事のオーダは、「小石公美子の兵庫名物!明石焼やで〜!これを食べて小石ちゃんに恋しちゃおう!!〜熱いから気をつけてな〜」(920円)。
たこ飯がけっこう大盛りで、なかなかストマックにくる。
明石焼は、だしをもっと増量してほしいぞ。
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ドリンクのオーダは、「あの夏の日、君と手をつなぎ走っていった〜2015summer〜」(680円)。
コースターは、高木由麻奈。
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追加のオーダは、「エスプレッソ」(500円)。
コースターは、宮前杏実。ダブったよね。
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by xf5u | 2015-05-24 17:31 | Comments(0)
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「SKE48『12月のカンガルー』(通常盤)発売記念 全国握手会@ポートメッセなごや」に参加した。
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今回は、「ひよこがいっぱい」ネクタイを締めて臨んだ。
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会場に到着するなり入口の外に人ごみがあったから何事かと思ったら……珠理奈が普通にホワイト・ボードにメッセージを書いていた。
書き終えて、手を振りながら自転車で去ってゆく姿が、コケティッシュすぎた!
入場時の手荷物検査&ボディ・チェックは、前回同様コイン・ロッカを使ったから、楽々にパス。
握手会ゾーンに入ると、第3・第4レーンが終了直前だったから、15:30からの神門&後藤レーンを神門&二村に変更して、レーンへ。
神門沙樹には、「応援してます。ブログおもしろいね」みたいな話をした。ちょっと反応うすかったのはデフォルトなのか?それとも昨日の「カメラ不慣れによる泣きハケ事件」の影響か?
二村春香に「たむ!」って言うと、「たむです!」とナイス・リアクション。しかし、「水族館でまた会おう」的な話をふったのに、「水族館?」とわかってない様子。クエたむの自覚に欠けるぞ。でも、はるたむの笑顔は、立派な釣りだ。
次は、オープン直後のちゅりレーンへ。
高柳明音は、やはり私のひよこネクタイに食いつき、「(ひよこが)いっぱいだ!」と言ってくる。「玲奈さんにちゅーされて良かったね」と言うと、「イェー!」って自慢してきた。安定のちゅりクオリティ。
ちゅり握手が終わると、会場にどよめきと拍手が。予想どおり、休憩時間を利用しての「まいてぃライブ」だった。竹内舞&矢方美紀によるフォーク・デュオ。
「まいてぃ」は、アコギとタンバリンで、『コケティッシュ渋滞中』『手紙のこと』『まいてぃソング』の3曲を披露した。ちゅりレーンの真後ろからはよく見えてラッキィだったけれど、3曲目の途中に会場アナウンスがかぶってきたのには苦笑するしかなかった。
後でチェックしたら、1回目のときには『まいてぃソング』はなかったが、『寡黙な月』を歌ったそうだ。そっちも聴きたかった。また、まいまいの第一声が「こんなに人いたんだ」で、過疎ったレーンを自虐の笑いにしたらしい……。
続いて、じゅりなレーンへ。
松井珠理奈は、ちゅり同様、最初に「かわいい!」とネクタイに食いついてきた。「さっき自転車乗ってたよね」「乗ってた!」「めっちゃコケティッシュだったよ」「ありがとう!また来てね」「応援するから」「じゃあね」みたいなやりとりが、あの高速剥がし状態でできるのだから、さすがは珠理奈。超絶笑顔だし。
最後は、奈和&うはレーンへ。かなり列が伸びていた。間違いなく、同時間帯最長レーンだった。
北川綾巴とは、「手話すごいね。大評判だよ。自分で勉強したんだよね」「そうなんです」「がんばってね」みたいな会話を交わした。
古畑奈和とは、「(『僕たちは戦わない』の)CD、自分で買ったんだよね」「もちろん」「投票したからね」「ありがとう」的な会話だった。
それにしても、通気性とかいろいろ工夫はあるのだろうけれど、『12月のカンガルー』の衣装はマフラー付きで、この季節、見かけはとても暑そうだ。
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by xf5u | 2015-05-24 16:18 | Comments(0)

「釜玉らーめん」

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ランチは、『東京らーめん えいふく町(名古屋驛麺通り店)』さんの初夏限定イベント麺「釜玉らーめん」(780円)を食べた。まさに、「釜玉うどん」の手法が活かされた一品だ。
玉子のまろやかさとしぐれチャーシューの絡みが良い。平打ち縮れ麺にだしがのる感じも良い。だけど、個人的には、惜しいと思う。ちょっと辛さ方向へ寄りすぎている気がした。
東京の名を冠した店で讃岐風の麺を食しているとき、店内にはジャズが流れていて……自分がどこにいるのか、わからなくなる。
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by xf5u | 2015-05-24 14:02 | Comments(0)
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映画『イニシエーション・ラブ』(監督:堤 幸彦)を観た。
原作は、かなり昔に読んだが、仕掛けは読めるし、そんなに好きな作品ではなかった。
今回の映画版は……、なんとも言えない。あんな描き方をすれば、途中で気づかないほうがどうかしている。しかし、そういう“どうかしている”客がけっこう多いのも事実だ。ちょっとツイストの効いた映画を観ると、出口で、「結局、どういうこと?」「意味がわからない」などと喋っている客の多いこと、多いこと……。
だからこそ、「原作とは違うラスト」や「解説おさらい映像」なんかが必要になったのだろう。でも、それなら徹底すればいいのに。蟹とかさ……。
また、途中のシーンで、「深蒸し茶」の幟が目立っていて、それもまた、「はは〜ん」ってなる。
前田敦子は、なかなかだった(良い意味で)。
それにしても、この映画をちゃんと(あるキャストの妙まで)理解できるのは、劇中の曲や80年代小道具、カルチャーを知っている世代なんだろうなぁ。
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by xf5u | 2015-05-23 22:24 | Comments(0)

『迷宮』

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11:24、『迷宮』(中村文則・著)を読み終えた《相性B+》。
途中から、「作中の事件には、ミステリ的な解決があるのか?ホラー的なもので終わるのか?」と考え、「きっと後者だろう」という想像がどんどん大きくなったが、意外とミステリ的な解決をみたので、今、呆気にとられている。
ヘヴィな作品だ。ボディにくる。しかし、同時に多少、詩的でもある。醜さだらけのなかに輝きをひめた小説と言えば、言いすぎだろうか?
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ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)の目は、角度と表情であまりにも違った印象を与える。不思議だ。
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写真は、「いかにもナルシスティックで馬鹿っぽいアスリートが、公園の水飲み場でランニング・パンツ一枚になり、長い時間をかけて全身に水を浴びた後、うがいまでしている間、自分が水を飲む番を待機姿勢でじっと待っているナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)」。
そして、公園の芝生広場へ移動してみれば、オバハンがかなりでかい声で喋り、ひとりで高笑いしている。なんでオバハンは、こんなに声がでかいのだろう?なんでこんなに、周りが見えないのだろう?なんで他人の迷惑を考えないのだろう?なんで直接話法を多用し、声色を再現したがるのだろう?なんで内容のない話でひとり盛り上がり、それに付き合う犠牲者を連れるのだろう?
いい気分が、ぶち壊しだ。
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by xf5u | 2015-05-23 11:27 | Comments(0)