『銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency』
2012年 01月 03日
18:07、『銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency』(森 博嗣・著)を読み終えた《相性A》。これは……すごい話だ。変だしありえないし不思議系だしトントン拍子すぎるしお人好しすぎるけれど、いい話だ。なにより、あたたかい。
ゆうべ《相性A》をつけた(つけてしまった)『耳をふさいで夜を走る』は、正直、なかなか他人にはすすめらない本である。読み手を選ぶ。鬼畜系というか……それに類するものを受け入れられる人でなければ無理だろう。2日の朝に私がみた夢の1シーン、「異星人の子を身ごもった妊婦と戦って刺し殺す」場面は、明らかにこの本の影響だろう。
私にとって、インパクトの強い本には2種類あり、「この作品世界が終わらないでほしい。ずっとページが続けばいい」と願う本と、逆に、「早くこの作品世界から脱したい」と願う本がある。例えば、前者は、島田荘司の『占星術殺人事件』を読んだときであり、後者は、今回の『耳をふさいで夜を走る』を読んだときだ。
『銀河不動産の超越(英題は略)』の場合、「このまま作品世界に……」とは思わなかったが、「現状で完璧」なのだ。これ以上でも、これ以下でも困る。そして、この本の場合、「ものすごく、ひとにすすめたくなる」のだ。特に、自分にとって大切に思える人にこそ、読んでほしいと思う。
読み終えるまで、おとなしくネンネしていてくれたナイアスに、感謝する。
by xf5u
| 2012-01-03 18:27
|
Comments(0)