『グスコーブドリの伝記』
2012年 07月 25日
映画『グスコーブドリの伝記』(監督:杉井ギサブロー)を観た。……いや、残念ながら、私には合わなかった。猫派じゃなくて犬派だから、といった安易なコトではなく。文学部国文学科出の私だが、エンタメ嗜好が強すぎるのがいけないのだろうか?しかし、……ストーリィとしても、破綻しているでしょ、完全に。妹「ネリ」は結局……?ってなるでしょ。映像表現が素晴らしかろうと、脚本あっての映画じゃないの?本作品を高評価する方々からみれば、私なんぞ「俗の極み」なのだろうが、とにかく合わなかった。
声の出演としては、小栗旬は、可もなく不可もなく。柄本明は、素晴らしかった。キャラクタ独特の雰囲気が、よくでていた。そして、林家正蔵(しばらく前のこぶ平)は、駄目。これも、「合わなかった」というべきなのだろうが、とにかく「はやく退場して」とまで思ってしまった。
カフカとか宮沢賢治とかって、そもそも不条理というか、読者に「投げ」ている部分も多い作家なのだろう。くどいようだが、私に合うのは、デイヴィッド・リンチ的不条理というか、『ツイン・ピークス』的な悪趣味というか……であって、かなりズレてたわけだね。
ナイアス、明日は定時退勤直帰の努力をするから……、映画好きなマスターを許して。
by xf5u
| 2012-07-25 23:12
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