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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『赤い糸の呻き』

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11:14、『赤い糸の呻き』(西澤保彦・著)を読み終えた《相性B+》。
やはり、表題作が良い。一歩まちがえたらバカミス、みたいな話だが、著者お得意の人間心理の闇が巧みに仕込まれていて、とても強い印象を残す。特に、「読者に好印象を与えておいてひっくり返す」というやり方を西澤作品ではよくみるが、本作はそれが綺麗にキマっている。この本に収録されている短篇でいえば、『カモはネギと鍋のなか』もそうだが、表題作のほうが、ずっと好みだ。『墓標の庭』は先が読めるのが残念だが、幽霊の正体に関しては見事だった。『対の住処』は動機があまりにもブッ飛んでいて、リアリティを感じなかった。『お弁当ぐるぐる』は、キャラを極端に描いている割に結末がありきたりで、違和感があった。
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昨日の発熱と全身の関節痛は癒えたようだ。「カコナール2」様々。気休めと知りつつのんだ、安い割に箱入りの栄養ドリンクも効いたのか?今朝は迷ったが、あえて薬をのまなかった。
やはり、ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)がなにより効く薬。
by xf5u | 2014-08-02 11:14 | Comments(0)