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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『エイリアン 虚空の影』

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18:49、『エイリアン 虚空の影』《ALIEN OUT OF THE SHADOWS》(ティム・レボン・著、渡辺 周・訳)を読み終えた《相性B+》。
私が非ミステリィを読むのは久しぶり……だけど、『エイリアン』だからね。ただし、オフィシャル・ノベルであり、映画の1作目と2作目との間の物語だ。『エイリアン2』の冒頭に繋げるためには……と考えると、途中、矛盾が生じる場面も多く出てくるが、ラストでは、きっちりオトシマエをつけてくれる。
リドリー・スコットの『エイリアン』は、完全生物ともいえるエイリアンとの宇宙船内密室ホラーであり、H.R.ギーガーのデザインを活かしたクリーチャーが斬新な、画期的な作品だった。
ジェイムズ・キャメロンの『エイリアン2』は、「今度は、戦争だ!」のコピーのとおり、ゲームのようなバトル・アクションになったが、その分、エイリアンの完全性は薄れてしまった。
デイヴィッド・フィンチャーの『エイリアン3』は、監督の作家性とスポンサー・サイドの「オトナの事情」による喧嘩で紆余曲折した怪作ではあったが、宗教色や独自の映像美は、もっと評価されて良いと思う。
ジャン=ピエール・ジュネの『エイリアン4』も、決して評価は高くないようだが、同監督の『デリカテッセン』『アメリ』に通ずる映像美を誇る名作だと思う。水中シーンやニュー・ボーンを含め、おもしろいシークエンスも多い。
何が言いたいかというと、その後『エイリアンvsプレデター』シリーズなどで脇道に逸れてしまったエイリアン自体の恐怖を、しっかりと読ませてくれたことに感謝したいというわけだ。このオフィシャル・ノベル、3部作らしいのだが、次は、どの時間軸の物語なのか、興味深い。
さて、台風11号が、ゆっくりと迫っている。
全国ネットのニュース番組でも、「三重県全域に大雨特別警報」と報じられ、市内でも、避難勧告の出た地域が増えている。iPhoneも、特別警報のアラームが何度も響いた。
ナイアス=ブリュンヒルデ(パピヨン)、明日の午後までは、ガマンのようだ。
by xf5u | 2014-08-09 22:50 | Comments(0)