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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『星籠の海(下)』

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10:58、『星籠の海(下)』(島田荘司・著)を読み終えた《相性Aー》。
上巻を読んだときには絶賛したが、下巻を読み終えた今、ちょっと残念な部分も感じている。
例えば、「星籠」の正体が、早い段階でバレバレである点、興居島の巡査の娘が再登場しなかった点、上巻の後半から下巻のはじめまで、観光地めぐりのような書き方が続く点、視点の異なる描写によって、読書にとって自明のことを推理されるまどろっこしさ、などなど。
しかし、それらを差し引いても、名作であることに変わりない。さすがは、御大。

by xf5u | 2016-04-02 10:59 | Comments(0)