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釣りと読書(主にミステリ)と映画のあれこれ


by xf5u

『君の名は。』

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映画『君の名は。』(監督:新海 誠)を観た。
この作品、かなり高評価だと思う。確かに、とても丁寧につくられていたし、SF的な要素と日常的な要素がうまく絡み合う名作になっていたと思う。
だから、あえて苦言を呈す。
まず、この意見には真っ向から対立する人々がたくさんいると思うが、RADWIMPSの歌唱曲が、途中、けっこう邪魔になっていた。
曲自体は非常に良いと思うが、劇伴として合わないと感じた。歌詞が煩く響くのだ。「そこは、単にインストゥルメンタルのBGMで良いでしょう」というシーンに歌詞が乗るのは、ストーリィを阻害すると思う。
次は、“カフェ”の犬について。
小説版を読めばわかるのかもしれないが、なぜ、ノー・リードの犬が野放しなんだ?そこは百歩譲っても、“あれ”に関する改変がおこなわれて以降の犬の描写がないのは気に入らない。
高校の校庭にいる犬の写真を使うとか、もっというと、テッシーたちが新居の犬小屋の話をしてもいいじゃないか!
……犬のことを放置したハッピィ・エンディングなど、私は認めない。
昭和のラジオドラマ(映画化、テレビドラマ化も)は句点のない『君の名は』だった。まるで『人間失格』と『人間・失格』みたいだ。
「真知子巻き」やら「数寄屋橋」やら「放送時間には、銭湯の女湯が空になる」といった伝説は、私の年齢では知識として知っているだけである(なにしろ「テレビ検定」も取った私だ)。
そして、その「逢えそうで逢えない」要素は、平成のアニメーションに受け継がれたのだろう。それだけに、ラスト近くのもどかしさは一級だ。幕切れも悪くない。
いちばん萌えたのは、“あれ”を飲んだことを、「バカ、変態!」と罵るシーンだったかな。まあ、寝起きに“役得”を繰り返していたのだから、それくらいの罵倒はあって良いよな。
でも、なんでスマフォにパスワードを設定しない?普通、するでしょ。してたら勝手に日記は書けないっしょ。
by xf5u | 2016-08-26 22:50 | Comments(0)