『涙香迷宮』
2018年 03月 28日
10:26、『涙香迷宮』(竹本健治・著)を読み終えた《相性B一》。
「このミス」1位をはじめ、様々な賞を総ナメ……という話は聞いていたから期待して読んだが、自分には合わなかった。
無駄にたくさんの人物が登場する割には、それぞれの内面が掘り下げられず、例えば「編集者」「歌人」といった肩書きだけの記号のような印象すら受けるし、事件そのものにも魅力がない。
クライマックス、犯人が確定する場面なんて、画としてマヌケすぎる。
結局、「いろは」が主体の本であり、ストーリィがオマケでしかないようにまで感じてしまう。
もう少し、なんとかならなかったのかな……。
この本がたくさん受賞したのは、まさか今ハヤリの“忖度”?それとも私の感性がダメダメなだけ?そういう「迷宮」に導かれた小説だった。
by xf5u
| 2018-03-28 12:04
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