



29日、映画『落下の王国』《The Fall》(監督:ターセム)を観た。シンプルなストーリィは、予告篇でほとんど語られてしまうほどだが、とにかくキュートな、「映画」のための映画になっている。
そして案の定、誘惑に負けた。「KFC」さんの『ゆず辛チキン』は、時刻が遅くて「販売終了」になっていたのだが、「芦屋・有閑さくら茶屋」さんのたこ焼き『ねぎ塩』は、タイムサーヴィスで安かったから……。天高く肥えるさ、馬も犬も人も!
29日23:35、『賢者はベンチで思索する』(近藤史恵・著)を読み終えた《評価B》。本作は三つの章から成っている。第一章では、被害にあう犬たちが悲しくて、本を置けなかった。第二章では、一章同様に描かれる「人の悪意」に背筋が寒くなった。第三章では、真相は読めたものの、心の空洞を自覚せざるをえなかった。「神様は、寂しいとき、こうやって寄り添って生きるように、人と犬を作ったのに違いない。そう久里子は考えた。でなければ、悲しいときの犬の声と、人の声がこんなに似ているはずはないから」……これは、名文だ。近藤史恵という作家は、本当に目を逸らさずに「人の悪意」と向き合い、克明に描写する。だから、痛い。救いはあるし、優しいのだが、書いていて痛すぎはしないのだろうか……。
ナイアス、これからも寄り添って生きような……。
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by xf5u
| 2008-09-30 00:07
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02:44、『八月の舟』(樋口有介・著)を読み終えた《評価B+》。たしか97ページあたりに、私の大好きな描写があったはず。ぐっすり眠っていた私を「顔ペロペロ攻撃」でナイアスが目覚めさせ、深夜に読み終えることになったワケだ。TV『ベストハウス1・2・3』で、「命」に関わる特集をしていただけに、重なる部分の多い作品だった。
最近の私が「ミステリ以外」を読むのは珍しいが……まあ樋口有介だから、ミステリの延長には違いない。「『ちょっと目を離した隙にいなくなった子ども』を探していたはずの母親が犯人」「全裸で死んでいた幼女の空白の30分」現実が出来の悪いミステリになりさがってやがるんだからなぁ……やるせねぇや。
いま、次に読む本を選んでいるうち、ナイアスは眠りこけている。「顔ペロペロ攻撃」し返してやろうか?「サンマをくわえたナイアス」の写真、まさにコケティッシュっしょ?
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by xf5u
| 2008-09-25 03:32
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映画『ウォンテッド』《WANTED》(監督:ティムール・ベクマンベトフ)を観た。……観て、どうしてRー15なのかがわかった。しかし、人間どうしがどんなに残虐に殺し合おうと勝手だが、ネズミを巻き込むのは許せない。ここ数日、運転中の路上に、動物の遺体や血痕をよく見る。犬でも猫でも狸でも……その命が失われるのは悲しすぎることだ。動物愛護週間だけ愛護してもダメなんだぜ。公園で我が子を殺す母親、幼女の全裸遺体……人間たちは、もう、好きにしやがれ。
今回も、あえてレギュレーションを破り、劇場内に他店で買った飲食物(「マクドナルド・津サティ店」さんの『夜限定ダブル月見+バリューセット』660円)を持ち込んだ。わざわざ「amazon.com」さんのクッション封筒にドリンクをこぼさないように隠すなんざ、あまりに確信犯的だ。だが、そのバチがあたったのか、劇場を出てトイレへ行って、パンフでも買おうとすると……財布がない。係員に半券を見せ、再び7番スクリーンに入れてもらい、P5の席から無事に回収できたが、冷や汗ものだった。
全身の蕁麻疹が悪化しているように思う。ネットで再度調べたが、「コリン性蕁麻疹」にまず間違いないだろう。自分の汗に過剰反応してしまうのだ。……苦しい。いっそ、今さら「犬アレルギー」だったりしたら、笑えるのにさ。
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by xf5u
| 2008-09-23 23:02
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映画『百万円と苦虫女』(監督:タナダユキ)を観た。昨日に続いて今日も109シネマズ四日市の8番スクリーンだ。正午ちょうどからの上映に滑りこんだため、ルール違反だが、「お好み焼き(きのこ)」を持ち込んでしまった。だいたい、「コンセッションで買ったもの以外は持ち込み禁止」という独占禁止法的ルールは、まったく気に入らない。そのルールを徹底するなら、もっと商品を安くすべきだし、注文してすぐに提供できるようにすべきだ。映画のほうは……ラストの「ひとこと」が頭から離れない。ピエール瀧はおいしい役だし。
「飛騨の高山らーめん(四日市近鉄百貨店9F)」さんの『ちゃーしゅうめん』(860円)を食べた。透明度が高いのにコクのあるスープに中細めん……なかなかだ。
愛しのナイアスくんは、朝に「亀山サンシャインパーク」を駆け、午後には雷におびえ、夜に入って爆睡している。持ち帰ったシゴトに取り組む私の邪魔をしないなんて……けなげなヤツだ。
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by xf5u
| 2008-09-21 21:25
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00:47、『扉は閉ざされたまま』(石持浅海・著)を読み終えた《評価A′》。久しぶりのイッキ読みだった。定時退勤日、台風、週末、翌日は午後から仕事、たいしておもしろいテレビ番組を放送していない、携帯電話を家に置き忘れた……などの条件が重なったからこそできた事だが、そうさせるだけの牽引力をもった作品だったのもまた、事実。
深夜、オール阪神が司会の『ビッグ・フィッシング』を観る。サンTV制作の三重TVオン・エアというどマイナーぶりだが、なかなかにおもしろい。「ヒゲダイ」は知っていたが、「ヒゲソリダイ」は初めて知った。サカナ道は、奥が深い。
遊び疲れたナイアスが鼾をかいて眠るのを横目に読書する、これぞ幸福と言わずに何と言う?
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by xf5u
| 2008-09-20 02:15
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